【高配当株分析】SPK(7466)を5指標で分析 — 28期連続増配・PER9倍の「全指標が優秀な隠れ優良株」

高配当株分析

40代会社員のちゃぴっとです。

高配当株分析シリーズ、1銘柄ディープ分析の第4弾は SPK(7466) です。前回の配当利回りランキング記事の「連続増配20年以上 × 利回り3%以上」ランキングに入っていた、自動車補修部品の専門商社 です。

前回のリコーリース(8566)は「割安だけど減益・特別配当頼み」という注意の多い銘柄でした。今回のSPKは正反対で、5指標がほぼ全部そろった「文句のつけにくい優良株」。地味な会社ですが、中身を見ると驚きます。

私の基本スタンスは変わらず 「長期保有を前提に高配当株を見る」 こと。5つの指標で見ていきます。


SPK(7466)ってどんな会社?

項目内容
会社名SPK株式会社(7466)
事業自動車補修部品(アフターマーケット)の専門商社
市場東証プライム
株価1,229円(2026年6月15日終値)
時価総額約257億円

SPKは、自動車の補修部品(アフターマーケット部品)を専門に扱う商社 です。新車に使う部品ではなく、「すでに走っている車を修理・整備するための部品」 を、国内・海外に供給しています。創業100年を超える老舗で、海外向けの「CUSPA」ブランド事業も伸びています。

車は世界中で走り続ける限り、修理・整備の需要がなくなりません。景気に左右されにくい、息の長いストック型のビジネス が、28年連続増配という驚きの実績を支えています。

📌 SPKは2026年3月末に 1株を2株にする株式分割 を実施しました。この記事の配当・EPSは、比較しやすいよう 分割後(調整後)の数字 に統一しています。


5指標で分析する

① 配当利回り:約3.3%(◎)

2027年3月期の予想配当41円(分割後)、株価1,229円(6/15終値)で計算すると、

41 ÷ 1,229 × 100 = 約3.34%

東証プライム平均(約2.35%)を上回り、シリーズの定義「3%以上」もクリア。派手な高利回りではありませんが、この後に出てくる「割安さ」と組み合わせると評価が変わってきます

② 配当性向:27.4%(◎)

配当性向は 27.4%(2026年3月期・1株配当36.5円/EPS133.35円・いずれも分割調整後)。配当性向は「利益のうち何割を配当に回したか」を表す数字で、27%は利益の7割以上を会社に残せている、非常に健全な水準 です。

これまで分析した銘柄の中でも、高速(約30%)と並んでトップクラスの低さ。多少業績が落ちても配当を払い続ける余力が大きく、増配の余地もたっぷり残っている ということです。

③ 連続増配年数:28期(→29期見込み)(◎)

SPKは 2026年3月期で28期連続増配を達成2027年3月期も増配予想で、29期連続増配の見込み です。

1株配当(分割調整後)連続増配
2024年3月期25.0円26期
2025年3月期30.0円27期
2026年3月期36.5円28期
2027年3月期(予想)41.0円29期見込み

28期連続増配は、これまで分析した4銘柄で最長(高速22期・サンドラッグ24期・リコーリース26期)。四半世紀以上にわたって一度も減配せず、配当を増やし続けてきた実績は本物です。

④ 業績の安定性:増収増益(◎)

2026年3月期(実績)は、

  • 売上高 752.5億円(前年比 +9.5%)
  • 営業利益 35.9億円(前年比 +8.4%)
  • 増収増益を達成

リコーリースが「減益」だったのと違い、SPKは 売上・利益ともにしっかり伸びています。自動車アフターマーケットの補修部品が堅調で、海外のCUSPA事業も大きく伸長。連続増配を支える利益が、ちゃんと成長している のが強みです。

⑤ PER / PBR:4銘柄で断トツに割安(◎)

  • PER 約9.2倍(実績/EPS133.35円)・9.09倍(会社予想)→ 目安「15倍以下」を大きくクリア(◎)
  • PBR 0.88倍(実績)→ 1倍割れの割安水準(◎)

ここがSPK最大の魅力。PERは実績・会社予想ともに約9倍 と、目安の15倍を大きく下回ります。これまで分析した高速(約15.8倍)・サンドラッグ(約14.5倍)・リコーリース(約14.9倍)と比べても 断トツに割安。さらに PBRも0.88倍と1倍割れ で、資産面から見ても割安です。

「これだけ連続増配していて、業績も伸びているのに、PER9倍・PBR0.88倍」——割安に放置されている度合いが一番大きい 銘柄と言えます。


4銘柄比較:SPKは「全指標が高水準」

ディープ分析も4銘柄目。並べると、SPKの優秀さが際立ちます。

指標高速サンドラッグリコーリースSPK
配当利回り約4.0%約3.4%約4.1%約3.3%
配当性向約30%約49%44.5%27.4%
連続増配22期24期26期28期
業績過去最高過去最高減益増収増益
PER約15.8倍約14.5倍約14.9倍約9.2倍
PBR1.36倍1.57倍0.79倍0.88倍

利回りこそ4銘柄で一番低い(約3.3%)ものの、配当性向の低さ・連続増配の長さ・割安さ(PER)は4銘柄でトップ。業績も増収増益で、弱点らしい弱点が見当たりません。

なぜこんなに割安なのか?

これだけ優秀なのにPER9倍に放置されている理由は、おそらく 「小型株で目立たないから」。時価総額が約257億円と小さく、自動車補修部品という地味な業種で、機関投資家やメディアの注目を集めにくい。「いい会社だけど、知られていない」 ——それがこの割安さの正体だと考えられます。


注意点:小型株であること

SPKの最大の注意点は、時価総額が約257億円と小さい「小型株」 であることです。

  • 小型株は 売買が少なく、株価が動きやすい(流動性リスク)
  • 自動車アフターマーケットという 特定分野への依存 がある
  • 業績は堅調だが、規模の大きい大型株ほどの安定感・分散効果は期待しにくい

とはいえ、これは「悪い」というより 「大型株とは性質が違う」 という話。28期連続増配・増収増益・PER9倍という中身は、小型株のリスクを理解した上でなら、十分に魅力的だと思います。


総合評価

指標評価コメント
① 配当利回り約3.3%。派手ではないが割安さと両立
② 配当性向27.4%と非常に健全。増配余地大
③ 連続増配28期達成・29期見込み。4銘柄で最長
④ 業績増収増益。利益も成長している
⑤ PER/PBRPER約9倍・PBR0.88倍。断トツに割安
⚠️ 注意点小型株(時価総額約257億円)

5指標すべてが◎という、シリーズで初めての「全指標高水準」銘柄でした。「地味で知られていないけれど、中身は優秀」 という、高配当株投資でいちばん面白いタイプ。リコーリースが「見栄えはいいが中身に注意」だったのと、ちょうど逆の関係です。

唯一の注意点は小型株であること。流動性や規模のリスクを理解できる人にとっては、かなり有力な候補 になる銘柄だと思います。


まとめ

項目内容
事業自動車補修部品(アフターマーケット)の専門商社
配当利回り約3.3%(2027年3月期予想41円・分割後ベース)
配当性向27.4%(非常に健全)
連続増配28期達成・29期見込み(4銘柄で最長)
業績売上752億・営業利益35.9億で増収増益
割安度PER約9倍・PBR0.88倍(断トツに割安)
注意点小型株(時価総額約257億円)

SPK(7466)は、「利回りは控えめでも、連続増配・健全な配当性向・割安さ・増収増益のすべてがそろった隠れ優良株」。地味で目立たないからこそ、PER9倍という割安さで放置されている——5指標で分解すると、その魅力がはっきり見えてきます。

「利回りの高さ」だけを追いかけていたら、たぶん見つけられなかった銘柄。数字を分解して中身を見る ことの面白さが、一番詰まった回でした。次回も、高配当株を1銘柄ずつ冷静に分析していきます。


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データ出典・基準日
・株価・PER・予想配当利回り:Yahoo!ファイナンス(2026年6月15日終値時点)
・PBR:みんかぶ(実績0.88倍)※Yahoo!ファイナンスでは0.85倍。出典により純資産の取り方が異なり差が出るが、いずれも1倍割れの割安水準
・配当・連続増配年数:SPK IR/ダイヤモンドZAi・各証券会社データ(配当・EPSは2026年3月末の1:2株式分割を反映した調整後)
・業績(2026年3月期実績):会社決算短信ベース
※株価・配当利回りは日々変動します。実際の投資判断時には最新の数値をご確認ください。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。


ちゃぴっと

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