【高配当株分析】連続増配年数ランキングTOP20 — 連続増配36年(今期37年へ)の「花王」も。ただし”連続増配王”は意外と高配当ではない

高配当株分析

40代会社員のちゃぴっとです。

高配当株分析シリーズ、今回は「連続増配年数ランキング」です。前回の配当利回りランキングは「利回りの高さ」で並べましたが、今回は「何年連続で増配しているか」で並べます。

連続増配は、シリーズで使っている5つの指標の③。「毎年配当を増やし続けている=株主還元の意思と業績の安定の証拠」として、私が特に重視している指標です。

ただ、このランキングを見ると意外な事実がわかります。「連続増配年数が長い銘柄」と「高配当な銘柄」は、必ずしも一致しないのです。

私の基本スタンスは変わらず「長期保有を前提に高配当株を見る」こと。今回も数字の中身まで見ていきます。


連続増配年数ランキングTOP20

国内の連続増配株を、増配を続けている年数の長い順に並べたものです(ダイヤモンドZAi・2026年6月1日時点)。

順位銘柄コード連続増配配当利回り
1花王445236年2.58%
2SPK746628年3.33%
3三菱HCキャピタル859327年4.01%
4小林製薬496726年1.82%
5ユー・エス・エス473226年3.11%
5リコーリース856626年4.26%
7ユニ・チャーム811324年2.35%
8リンナイ594724年3.16%
8KDDI943324年3.12%
8沖縄セルラー電話943624年1.94%
8サンドラッグ998924年3.66%
12サンエー265923年3.54%
13パン・パシフィック(PPIH)753222年1.03%
14ロート製薬452722年2.13%
14栗田工業637022年1.54%
14高速750422年4.29%
14ニトリHD984322年1.26%
18プラネット239121年3.69%
19芙蓉総合リース842421年4.20%
19みずほリース842521年4.16%

※上表は2026年6月1日時点の「達成ベース」。12月決算の花王・小林製薬・ユニ・チャームは、2026年12月期予想でそれぞれ37期・27期・25期へ連続増配が1期進む見込みです(花王は日本株で最長の連続増配記録)。


気づき① "連続増配王"は意外と高配当ではない

一番のポイントがこれ。ランキング上位=高配当、ではありません

銘柄連続増配配当利回り
花王(1位)36年2.58%(3%未満)
小林製薬(4位)26年1.82%(3%未満)
ニトリHD(14位)22年1.26%(3%未満)
パン・パシフィック(13位)22年1.03%(3%未満)

連続増配年数が国内トップクラスの花王・小林製薬・ニトリは、利回りで見ると3%を下回り、このシリーズの「高配当株(3%以上)」の定義には当てはまりません

なぜか。こうした銘柄は「株価がしっかり上がってきた」からです。配当を増やしても、それ以上に株価が評価されて上がると、利回り(配当÷株価)はむしろ下がります。連続増配株は「高い利回りを今もらう」より「増配で配当を育てる」タイプが多いのです。

→ 連続増配年数だけで「高配当株」と思い込むと、利回りの低さにあとで気づくことになります。


気づき② セクターは「生活必需品・リース・通信」に偏る

連続増配を長く続けられる会社には、はっきりした傾向があります。

  • 生活必需品・日用品:花王・小林製薬・ユニ・チャーム・ロート製薬・サンドラッグ → 景気に左右されにくい
  • リース:三菱HCキャピタル・リコーリース・芙蓉総合リース・みずほリース → ストック型で収益が安定
  • 通信:KDDI・沖縄セルラー電話 → 安定したインフラ収益
  • 小売:ニトリ・サンエー・パン・パシフィック → 生活密着

「景気に左右されにくい、安定したビジネス」が連続増配の土台。前回までのランキングでも見た通り、リース業の強さがここでも目立ちます。


気づき③ 「連続増配 × 利回り3%以上」の両取り銘柄

では、長い連続増配と高配当(3%以上)を両立しているのはどれか。ランキングから利回り3%以上だけを抜き出すと、こうなります。

銘柄連続増配利回り
高速(7504)22年4.29%
リコーリース(8566)26年4.26%
芙蓉総合リース(8424)21年4.20%
みずほリース(8425)21年4.16%
三菱HCキャピタル(8593)27年4.01%
プラネット(2391)21年3.69%
サンドラッグ(9989)24年3.66%
サンエー(2659)23年3.54%
SPK(7466)28年3.33%
リンナイ(5947)24年3.16%
KDDI(9433)24年3.12%
ユー・エス・エス(4732)26年3.11%

長期保有を前提にするなら、注目したいのはこの層。このシリーズで深掘りした高速サンドラッグリコーリースSPKも、すべてここに入っています。


注意点:連続増配にも「中身」がある

連続増配年数は心強い指標ですが、鵜呑みは禁物です。

① 連続増配は「未来の保証」ではない
過去に何年増配していても、業績が崩れれば減配・連続記録ストップはあり得ます。あくまで「これまでの実績」です。

② 記念配当・特別配当で増配額が膨らむ場合がある
たとえば高速は60周年記念配当、リコーリースは6年限定の特別配当を出しています。一時的な上乗せで利回りや増配額が大きく見えることがあるので、「普通配当ベース」で見る習慣が大切です。

③ 利回りが低い連続増配株は「育てる」前提で
花王のような銘柄は、今の利回りは低くても、長く持つほど買値ベースの利回りが上がっていくタイプ。「今の高配当」が欲しいのか、「将来育つ配当」が欲しいのかで、選ぶ銘柄は変わります。


まとめ

ポイント内容
連続増配No.1花王(36年)。ただし利回りは2.58%と高配当ではない
大事な事実連続増配年数が長い=高配当、ではない
強いセクター生活必需品・リース・通信(景気に強い)
長期保有で狙うなら「連続増配20年超 × 利回り3%以上」の両取り層
注意点連続増配は未来の保証ではない・記念/特別配当に注意

連続増配年数ランキングは、「株主還元を続ける意思が強い会社」を見つける地図。ただし上位がそのまま高配当とは限らないので、「連続増配 × 利回り3%以上」で重ねて見るのがコツです。

高配当株の選び方や、5指標で分析した銘柄のまとめは保存版記事にまとめています。あわせてどうぞ。次回も高配当株を1銘柄ずつ冷静に分析していきます。


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データ出典・基準日
・連続増配年数・配当利回り:ダイヤモンドZAi「連続増配株ランキング」(2026年6月1日終値時点)

※配当利回り・株価は日々変動します。実際の投資判断時には最新の数値をご確認ください。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。


ちゃぴっと

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