40代会社員のちゃぴっとです。
高配当株分析シリーズ、今回は「連続増配年数ランキング」です。前回の配当利回りランキングは「利回りの高さ」で並べましたが、今回は「何年連続で増配しているか」で並べます。
連続増配は、シリーズで使っている5つの指標の③。「毎年配当を増やし続けている=株主還元の意思と業績の安定の証拠」として、私が特に重視している指標です。
ただ、このランキングを見ると意外な事実がわかります。「連続増配年数が長い銘柄」と「高配当な銘柄」は、必ずしも一致しないのです。
私の基本スタンスは変わらず「長期保有を前提に高配当株を見る」こと。今回も数字の中身まで見ていきます。
連続増配年数ランキングTOP20
国内の連続増配株を、増配を続けている年数の長い順に並べたものです(ダイヤモンドZAi・2026年6月1日時点)。
| 順位 | 銘柄 | コード | 連続増配 | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 花王 | 4452 | 36年 | 2.58% |
| 2 | SPK | 7466 | 28年 | 3.33% |
| 3 | 三菱HCキャピタル | 8593 | 27年 | 4.01% |
| 4 | 小林製薬 | 4967 | 26年 | 1.82% |
| 5 | ユー・エス・エス | 4732 | 26年 | 3.11% |
| 5 | リコーリース | 8566 | 26年 | 4.26% |
| 7 | ユニ・チャーム | 8113 | 24年 | 2.35% |
| 8 | リンナイ | 5947 | 24年 | 3.16% |
| 8 | KDDI | 9433 | 24年 | 3.12% |
| 8 | 沖縄セルラー電話 | 9436 | 24年 | 1.94% |
| 8 | サンドラッグ | 9989 | 24年 | 3.66% |
| 12 | サンエー | 2659 | 23年 | 3.54% |
| 13 | パン・パシフィック(PPIH) | 7532 | 22年 | 1.03% |
| 14 | ロート製薬 | 4527 | 22年 | 2.13% |
| 14 | 栗田工業 | 6370 | 22年 | 1.54% |
| 14 | 高速 | 7504 | 22年 | 4.29% |
| 14 | ニトリHD | 9843 | 22年 | 1.26% |
| 18 | プラネット | 2391 | 21年 | 3.69% |
| 19 | 芙蓉総合リース | 8424 | 21年 | 4.20% |
| 19 | みずほリース | 8425 | 21年 | 4.16% |
※上表は2026年6月1日時点の「達成ベース」。12月決算の花王・小林製薬・ユニ・チャームは、2026年12月期予想でそれぞれ37期・27期・25期へ連続増配が1期進む見込みです(花王は日本株で最長の連続増配記録)。
気づき① "連続増配王"は意外と高配当ではない
一番のポイントがこれ。ランキング上位=高配当、ではありません。
| 銘柄 | 連続増配 | 配当利回り |
|---|---|---|
| 花王(1位) | 36年 | 2.58%(3%未満) |
| 小林製薬(4位) | 26年 | 1.82%(3%未満) |
| ニトリHD(14位) | 22年 | 1.26%(3%未満) |
| パン・パシフィック(13位) | 22年 | 1.03%(3%未満) |
連続増配年数が国内トップクラスの花王・小林製薬・ニトリは、利回りで見ると3%を下回り、このシリーズの「高配当株(3%以上)」の定義には当てはまりません。
なぜか。こうした銘柄は「株価がしっかり上がってきた」からです。配当を増やしても、それ以上に株価が評価されて上がると、利回り(配当÷株価)はむしろ下がります。連続増配株は「高い利回りを今もらう」より「増配で配当を育てる」タイプが多いのです。
→ 連続増配年数だけで「高配当株」と思い込むと、利回りの低さにあとで気づくことになります。
気づき② セクターは「生活必需品・リース・通信」に偏る
連続増配を長く続けられる会社には、はっきりした傾向があります。
- 生活必需品・日用品:花王・小林製薬・ユニ・チャーム・ロート製薬・サンドラッグ → 景気に左右されにくい
- リース:三菱HCキャピタル・リコーリース・芙蓉総合リース・みずほリース → ストック型で収益が安定
- 通信:KDDI・沖縄セルラー電話 → 安定したインフラ収益
- 小売:ニトリ・サンエー・パン・パシフィック → 生活密着
「景気に左右されにくい、安定したビジネス」が連続増配の土台。前回までのランキングでも見た通り、リース業の強さがここでも目立ちます。
気づき③ 「連続増配 × 利回り3%以上」の両取り銘柄
では、長い連続増配と高配当(3%以上)を両立しているのはどれか。ランキングから利回り3%以上だけを抜き出すと、こうなります。
| 銘柄 | 連続増配 | 利回り |
|---|---|---|
| 高速(7504) | 22年 | 4.29% |
| リコーリース(8566) | 26年 | 4.26% |
| 芙蓉総合リース(8424) | 21年 | 4.20% |
| みずほリース(8425) | 21年 | 4.16% |
| 三菱HCキャピタル(8593) | 27年 | 4.01% |
| プラネット(2391) | 21年 | 3.69% |
| サンドラッグ(9989) | 24年 | 3.66% |
| サンエー(2659) | 23年 | 3.54% |
| SPK(7466) | 28年 | 3.33% |
| リンナイ(5947) | 24年 | 3.16% |
| KDDI(9433) | 24年 | 3.12% |
| ユー・エス・エス(4732) | 26年 | 3.11% |
長期保有を前提にするなら、注目したいのはこの層。このシリーズで深掘りした高速・サンドラッグ・リコーリース・SPKも、すべてここに入っています。
注意点:連続増配にも「中身」がある
連続増配年数は心強い指標ですが、鵜呑みは禁物です。
① 連続増配は「未来の保証」ではない
過去に何年増配していても、業績が崩れれば減配・連続記録ストップはあり得ます。あくまで「これまでの実績」です。
② 記念配当・特別配当で増配額が膨らむ場合がある
たとえば高速は60周年記念配当、リコーリースは6年限定の特別配当を出しています。一時的な上乗せで利回りや増配額が大きく見えることがあるので、「普通配当ベース」で見る習慣が大切です。
③ 利回りが低い連続増配株は「育てる」前提で
花王のような銘柄は、今の利回りは低くても、長く持つほど買値ベースの利回りが上がっていくタイプ。「今の高配当」が欲しいのか、「将来育つ配当」が欲しいのかで、選ぶ銘柄は変わります。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 連続増配No.1 | 花王(36年)。ただし利回りは2.58%と高配当ではない |
| 大事な事実 | 連続増配年数が長い=高配当、ではない |
| 強いセクター | 生活必需品・リース・通信(景気に強い) |
| 長期保有で狙うなら | 「連続増配20年超 × 利回り3%以上」の両取り層 |
| 注意点 | 連続増配は未来の保証ではない・記念/特別配当に注意 |
連続増配年数ランキングは、「株主還元を続ける意思が強い会社」を見つける地図。ただし上位がそのまま高配当とは限らないので、「連続増配 × 利回り3%以上」で重ねて見るのがコツです。
高配当株の選び方や、5指標で分析した銘柄のまとめは保存版記事にまとめています。あわせてどうぞ。次回も高配当株を1銘柄ずつ冷静に分析していきます。
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データ出典・基準日
・連続増配年数・配当利回り:ダイヤモンドZAi「連続増配株ランキング」(2026年6月1日終値時点)※配当利回り・株価は日々変動します。実際の投資判断時には最新の数値をご確認ください。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。
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