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40代会社員のちゃぴっとです。
株のニュースを見ていると、「日経平均」と並んで「TOPIX(トピックス)」という言葉もよく出てきますよね。「東証株価指数が◯ポイント上昇」なんて言われても、日経平均と何が違うのか、正直ピンとこない人が多いんじゃないでしょうか。
昨日は日経平均を解説したので、今日はもう一つの代表的な指数「TOPIX」を初心者向けにかみ砕いてみます。日経平均との違いがわかると、相場のニュースがぐっと立体的に見えてきます。個別の高配当株を中心に持っている私が、この指標を実際どう見ているかも最後に添えます。
(昨日の記事とセットでどうぞ → 日経平均株価とは? — ニュースで毎日聞くあの数字を、初心者にやさしく解説)
そもそもTOPIXとは?
ひとことで言うと、東京証券取引所に上場する幅広い銘柄をまとめて算出する株価指数です。正式名称は「東証株価指数(Tokyo Stock Price Index)」で、その頭文字をとって「TOPIX(トピックス)」と呼ばれます。算出・公表しているのは、東京証券取引所グループ(JPX)です。
基準となるのは1968年1月4日。この日の対象銘柄の時価総額を「100」として、今はそれが何倍になっているかをポイントで表しています。「TOPIXが2,800ポイント」と言えば、基準日から時価総額がおよそ28倍になっている、というイメージです。
日経平均が「代表的な225社」に絞っているのに対して、TOPIXはもっと広く、たくさんの銘柄をまとめて見ているのが大きな特徴です。
どうやって計算している?(時価総額加重型)
TOPIXのいちばん大事なポイントが、計算方法です。TOPIXは「時価総額加重型」という方式で算出されています。
時価総額とは、ざっくり言えば「その会社まるごとの値段」=株価 × 発行株式数のこと。TOPIXは、この会社の規模(時価総額)が大きい銘柄ほど、指数への影響が大きくなるように作られています。
日経平均との決定的な違い
ここが日経平均との一番の違いです。並べてみるとわかりやすいと思います。
- 日経平均(株価平均型) … 株価そのものが高い銘柄(値がさ株)の影響が大きい
- TOPIX(時価総額加重型) … 会社の規模(時価総額)が大きい銘柄の影響が大きい
たとえば、株価は数千円でも会社の規模がとても大きいトヨタのような銘柄は、TOPIXでは大きな存在感を持ちます。逆に、株価が数万円と高くても発行株式数が少ない銘柄は、日経平均では効くのにTOPIXでは意外と目立たない、ということが起きます。
同じ「日本株の指数」でも、測り方が違えば見える景色も少し違う。だから日経平均とTOPIXは、同じ日でも値動きの大きさや方向が微妙にズレることがあるんです。
(なお、実際のTOPIXは市場に出回っている株式=「浮動株」の割合を反映させた、より実態に近い時価総額をベースに計算されています。)
対象銘柄は見直しが進んでいる
TOPIXは長いあいだ「東証一部に上場する全銘柄」を対象にしてきました。ところが2022年4月、東証は市場区分をプライム・スタンダード・グロースの3つに再編しました。
この再編にあわせて、TOPIXも中身の見直しが進められています。ポイントは、TOPIXを市場区分と切り離したこと。つまり「プライムに上場しているからTOPIXに入る」という単純な形をやめ、市場での売買のしやすさ(流通株式の時価総額)などをもとに、構成銘柄やウエイトを段階的に調整する方向へ動いています。
規模や流動性の小さい銘柄の比率を少しずつ下げ、指数としての実態をより正確にしていく——TOPIXもまた、時代に合わせて中身を入れ替えている、というイメージです。
TOPIXで「わかること」と「わからないこと」
TOPIXも便利な指標ですが、万能ではありません。整理しておきます。
わかること
- 日本株全体が、ざっくり上げ相場か下げ相場か(日経平均より広い範囲をカバー)
- 規模の大きい会社を中心とした、日本市場全体の大きな流れ
- 日経平均と見比べることで、「一部の値がさ株が引っ張っているのか、市場全体で動いているのか」の判断材料
わかりにくいこと
- 個別の会社の調子(幅広い銘柄の集合なので、自分の持ち株とは連動しないことも多い)
- 中小型株の細かな動き(規模の大きい銘柄の影響が中心になるため)
TOPIXは「より広い網で日本株全体をすくった体温計」。日経平均が225社の体温計だとすれば、TOPIXはもっと大きな器で測っている、という距離感で見るのがちょうどいいと思っています。
TOPIXに投資することもできる
「TOPIXそのものを買えないの?」という疑問も出てきますよね。答えは、日経平均と同じく買えます。
TOPIXに連動するように作られた投資信託やETFがあり、これを買えばTOPIXとほぼ同じ値動きを狙えます。1本で日本の幅広い会社にまとめて分散投資できる、という手軽さがあります。日経225連動型よりも対象が広いぶん、「日本株全体にまるっと分散したい」という人には合いやすい選択肢です。
(投資信託とETF、それぞれの違いや使い分けは別の記事にまとめています。あわせてどうぞ → 投資信託とETFの違いは? — 両方持っている私の使い分け)
私の使い方(等身大)
最後に、私自身がTOPIXをどう扱っているかを正直に書きます。
昨日の日経平均の記事でも書いたとおり、私は個別の高配当株を中心に持っていて、インデックス投資のほうは全世界株式(オルカン)と米国株式(VTI)の投資信託を積み立てています。つまり、TOPIX連動の商品も今のところ持っていません。
理由は日経平均のときと同じで、日本一国に集中するより、世界全体に分散したいから。日本の会社を応援したい気持ちはありますが、資産を託す先としては地域を広げておきたい、というのが私の考えです。これは正解・不正解の話ではなく、あくまで私の選び方です。
じゃあTOPIXを見ていないかというと、そうでもありません。私はむしろ、日経平均とTOPIXを見比べるのが好きです。両方が仲良く上がっていれば市場全体が強い日、日経平均だけ大きく上がっていれば一部の値がさ株が引っ張っている日——といった具合に、2つの指数のズレから相場の「クセ」が見えてくるんです。
TOPIXも日経平均と同じで、「投資対象」としてより「相場を読むものさし」として付き合う。今の私の距離感は、そんな感じです。
まとめ
TOPIX(東証株価指数)のポイントを、日経平均と並べて整理します。
| 項目 | TOPIX | 日経平均 |
|---|---|---|
| 何の数字? | 東証の幅広い銘柄の時価総額から算出 | 代表的な225社の株価から算出 |
| 算出 | 東証グループ(JPX)/1968年〜 | 日本経済新聞社/1950年〜 |
| 計算方法 | 時価総額加重型(規模の大きい会社の影響大) | 株価平均型(値がさ株の影響大) |
| カバー範囲 | 広い(日本市場全体に近い) | 225社に絞っている |
| 投資は? | TOPIX連動の投信・ETFで可能 | 日経225連動の投信・ETFで可能 |
日経平均とTOPIX、この2つの違いがわかると、株のニュースが一気に立体的に聞こえてきます。「今日はどっちがどう動いたか」を見比べる習慣がつくと、相場との付き合い方も落ち着いてきますよ。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、ご自身の責任でお願いします。
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