【高配当株分析】サンドラッグ(9989)を5指標で分析 — 24期連続増配・PER14倍台の「割安なディフェンシブ高配当株」

高配当株分析

40代会社員のちゃぴっとです。

高配当株分析シリーズ、1銘柄ディープ分析の第2弾は サンドラッグ(9989) です。前回の配当利回りランキング記事の「連続増配20年以上 × 利回り3%以上」ランキングに入っていた、ドラッグストア大手の連続増配株 です。

前回分析した高速(7504)は「利回り4%だが少し割高(PER15倍超)」というタイプでした。サンドラッグはちょうど逆で、「利回りは控えめだが、PERは割安」 という個性。同じ高配当株でも中身はずいぶん違います。

私の基本スタンスは変わらず 「長期保有を前提に高配当株を見る」 こと。5つの指標で冷静に分析していきます。


サンドラッグ(9989)ってどんな会社?

項目内容
会社名株式会社サンドラッグ(9989)
事業ドラッグストア大手(医薬品・化粧品・日用品・食品)
市場東証プライム
株価3,841円(2026年6月12日終値)
時価総額約4,584億円

サンドラッグは、全国に店舗を展開する ドラッグストア大手 です。事業は大きく2つに分かれています。

  • サンドラッグ:駅前・都市型のドラッグストア(医薬品・化粧品に強い)
  • ダイレックス:郊外型のディスカウントストア(食品・日用品を安く大量販売)

「都市型ドラッグストア」と「郊外型ディスカウント」の二刀流 で成長してきたのが特徴。医薬品・日用品・食品といった 生活必需品が中心 なので、景気に左右されにくい ディフェンシブな事業構造 です。


5指標で分析する

① 配当利回り:約3.4%(○)

2027年3月期の予想配当132円、株価3,841円(6/12終値)で計算すると、

132 ÷ 3,841 × 100 = 約3.44%

東証プライム平均(約2.35%)は上回り、シリーズの定義「3%以上」もクリア。ただし、前回の高速(約4%)と比べると 利回りはやや控えめ です。これは後述の通り、株価がそれなりに評価されている(割安すぎない) ことの裏返しでもあります。

② 配当性向:約49%(○)

配当性向は 約49%(2026年3月期)。前回の目安「50%以下が安心」を ギリギリでクリア する水準です。

利益の半分を配当に回しているので、高速(約30%)ほどの余裕はありません。今後の増配は、利益成長とセット で見ていく必要があります。とはいえ50%を割っているので、すぐに減配を心配するような水準ではありません。

③ 連続増配年数:24期(→25期見込み)(◎)

サンドラッグは 2026年3月期で24期連続増配を達成(1株131円)。2027年3月期も132円予想で、25期連続増配の見込み です。

1株配当連続増配
2025年3月期130円23期
2026年3月期131円24期
2027年3月期(予想)132円25期見込み

2002年3月期の3.7円から24年で 約35倍 に増やしてきた実績は立派。前回の高速(22期)よりさらに長い連続増配です。ドラッグストアという成長業界で、着実に株主還元を続けてきた 点は高く評価できます。

④ 業績の安定性:過去最高純利益を更新(◎)

2026年3月期(実績)は、

  • 売上高 8,425億円(前年比 +5.1%)
  • 純利益 313.9億円(前年比 +2.1%)
  • 過去最高純利益を更新

ドラッグストア業界は競争が激しいものの、サンドラッグは 都市型 × 郊外ディスカウントの二本柱 で増収増益を継続。2027年3月期も増収増益の見通しで、ディフェンシブかつ右肩上がり という、長期保有に向いた業績です。

⑤ PER / PBR:割安圏(◎)

  • PER 約14.5倍(実績)/約14.0倍(会社予想)→ どちらも目安「15倍以下」をクリア(◎)
  • PBR 1.57倍(実績)→ 「1倍以下」の目安は満たさず(△)

ここが高速との一番の違い。サンドラッグは 実績ベースでも会社予想ベースでもPERが15倍を切る割安圏。利回りが4%まで届かないのは、裏を返せば 「株価が割高になりすぎていない健全な水準」 だからとも言えます。PBRは1.57倍と1倍を超えますが、安定して過去最高益を更新し続ける優良企業 であることを踏まえれば、許容範囲の評価です。


高速との比較:同じ高配当株でも個性が逆

前回の高速と並べると、高配当株の「タイプの違い」 がよくわかります。

指標高速(7504)サンドラッグ(9989)
配当利回り約4.0%約3.4%
配当性向約30%(余裕大)約49%(やや高め)
連続増配22期24期
PER約15.8倍(やや割高)約14.5倍(割安)
業績過去最高過去最高
  • 高速:利回りは高いが、PERはやや割高・配当性向に余裕あり
  • サンドラッグ:利回りは控えめだが、PERは割安・配当性向はやや高め

「高い利回りを取るか、割安さを取るか」。どちらが良い悪いではなく、自分が何を重視するかで選ぶ のが高配当株投資のポイントです。


注意点:利回りは控えめ、増配余地は利益成長次第

サンドラッグの注意点は2つです。

① 利回りは3.4%とランキング内では控えめ
前回のランキングでも、利回り順位はそれほど高くありませんでした。「とにかく高い利回りが欲しい」人には物足りないかもしれません。

② 配当性向が約49%まで来ている
すでに利益の半分を配当に回しているので、これ以上の大幅増配は利益成長が前提。逆に言えば、業績が伸び悩むと増配ペースも鈍化しやすい水準です。連続増配記録を維持できるかは、今後の利益成長にかかっています


総合評価

指標評価コメント
① 配当利回り約3.4%。3%は超えるが高速より控えめ
② 配当性向約49%。50%以下だが余裕は小さい
③ 連続増配24期達成・25期見込み。ランキング上位
④ 業績売上・純利益とも過去最高圏
⑤ PER/PBR実績・予想ともPER15倍未満の割安圏

「利回りは派手じゃないけれど、割安で・連続増配で・業績も堅い」 ——長期保有でじっくり持つにはバランスの良い高配当株だと思います。特に PERが割安圏にある のは、買うタイミングとしての安心感につながります。

気をつけたいのは、配当性向が約49%まで来ていて、今後の増配は利益成長次第 という点。利回りの高さより「割安さ × 連続増配の安定感」を評価する人に向いた銘柄です。


まとめ

項目内容
事業ドラッグストア大手(都市型+郊外ディスカウント)
配当利回り約3.4%(2027年3月期予想132円ベース)
配当性向約49%(やや高め)
連続増配24期達成・25期見込み(約35倍に成長)
業績売上8,425億・純利益313.9億で過去最高
割安度実績PER約14.5倍・会社予想約14.0倍(割安圏)・PBR1.57倍
注意点利回りは控えめ・配当性向約49%で増配余地は利益成長次第

サンドラッグ(9989)は、高速とは正反対の「割安・低めの利回り・やや高い配当性向」というタイプ の高配当株。利回りの数字だけ見ると地味ですが、24期連続増配 × PER割安圏 × 過去最高益 という中身は、長期保有との相性が良いと感じます。

同じ「連続増配×高配当」でも、銘柄ごとに個性はまったく違う——5指標で分解すると、それがはっきり見えてきます。次回も、このシリーズで高配当株を1銘柄ずつ冷静に分析していきます。


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データ出典・基準日
・株価・PER・PBR・予想配当利回り:Yahoo!ファイナンス(2026年6月12日終値時点)
・配当・連続増配年数:サンドラッグ IR/ダイヤモンドZAi・各証券会社データ
・業績(2026年3月期実績・2027年3月期予想):会社決算短信ベース
※株価・配当利回りは日々変動します。実際の投資判断時には最新の数値をご確認ください。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。


ちゃぴっと

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