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40代会社員のちゃぴっとです。
高配当株というと、商社や銀行、通信のような「名前を知っている会社」が思い浮かびます。でも私が持っているのは、そういう銘柄ばかりではありません。
高圧ガス工業(4097)。酸素やアルゴン、アセチレンをつくって届けている、大阪の会社です。正直、名前を聞いてピンとくる人は少ないと思います。私が買った理由も、まさにその「地味さ」でした。
100株だけの小さな保有ですが、いま ▲3,300円の含み損。それでも売る気はありません。今日はこの銘柄の中身と、持ち続ける理由を書きます。
保有状況(2026年8月3日終値時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | 高圧ガス工業(4097)東証プライム |
| 株数 | 100株 |
| 取得単価 | 1,100円 |
| 取得総額 | 110,000円 |
| 現在値 | 1,067円(2026年8月3日終値) |
| 含み損 | ▲3,300円(▲3.0%) |
| 現在値ベース利回り | 約3.75%(2027年3月期予想40円) |
| 買値ベース利回り | 約3.64%(同上) |
| 年間配当(100株) | 4,000円(NISAなので非課税) |
| 口座 | NISA成長投資枠 |
| 株主優待 | なし |
1単元11万円で買える高配当株です。NISA成長投資枠で買っているので、年4,000円の配当がまるまる手取りになります。
高圧ガス工業ってどんな会社?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 高圧ガス工業株式会社(4097) |
| 本社 | 大阪市 |
| 市場 | 東証プライム |
| 事業 | ガス事業(産業ガス・溶接材料・容器)と化成品事業(接着剤・塗料) |
| 決算期 | 3月 |
| 時価総額 | 約593億円 |
売上の内訳を見ると、会社の姿がよく分かります。
| セグメント | 売上高 | 営業利益 | 前期比(利益) |
|---|---|---|---|
| ガス事業 | 734億70百万円 | 69億49百万円 | +5.3% |
| 化成品事業 | 216億98百万円 | 7億56百万円 | ▲11.6% |
売上の8割近くがガス事業です。溶解アセチレン、酸素、アルゴン、水素、炭酸、LPガス。工場や建設現場、食品工場で使われる産業ガスを、容器に詰めて届けるビジネスです。
もうひとつの柱が化成品事業。瞬間接着剤「シアノン」、水系接着剤「ペガール」といったブランドを持っています。皮膚を縫合するための医療用接着剤が欧米向けに伸びている、という記述が決算短信にあって、地味な会社の意外な一面だと思いました。
買った理由:なくならない事業だと思ったから
買った理由はひとつです。産業ガスは、目立たないけれどなくならないと考えました。
酸素やアルゴン、アセチレンは、鉄を切ったり溶接したりする現場で使われます。食品工場では炭酸ガスが要ります。流行りに乗って急に売れるものではないかわりに、急に不要にもならない。インフラに近い性格の事業です。
しかも産業ガスは、容器を回収してまた充填するという物流網ごとの商売です。地域に配送網を持っている会社が強く、あとから来た会社が価格だけで奪うのが難しい。高圧ガス工業は関西を地盤に長くやってきた会社なので、この「地味な参入障壁」が効くと考えました。
派手な成長は期待していません。「配当を出し続けてくれれば十分」という位置づけで買った銘柄です。
配当が20円→40円に倍増した理由
この銘柄で一番大きな変化が、配当です。
| 決算期 | 年間配当 | 配当性向 | DOE |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 16円 | 21.3% | 1.4% |
| 2023年3月期 | 18円 | 25.2% | 1.5% |
| 2024年3月期 | 20円 | 24.5% | 1.5% |
| 2025年3月期 | 20円 | 23.0% | 1.4% |
| 2026年3月期 | 40円 | 47.3% | 2.7% |
| 2027年3月期(予想) | 40円 | 48.0% | — |
1年で配当が倍になりました。ただし、ここを勘違いしてはいけないところだと思っています。
業績が倍になったわけではありません。 2026年3月期は売上986億円(▲0.3%)、営業利益58億円(▲1.6%)と、むしろ小幅な減収減益でした。
倍増の理由は、株主還元方針そのものを変えたことです。会社は中期経営計画で、こう掲げています。
配当性向50%を目安にDOE2.5%を下限とする安定配当を基本とする
配当性向は23.0%から47.3%へ、DOEは1.4%から2.7%へ。「利益の2割しか配っていなかった会社が、5割配る会社に変わった」。これが倍増の中身です。
DOE(純資産配当率)を下限として置いている点も大きいと思います。配当性向だけを基準にすると、利益が落ちた年に配当も落ちます。でも純資産は利益ほど激しく振れないので、DOEを下限に据えると配当の下値が固くなります。
中期経営計画:2031年3月期に売上1,200億円
会社は2027年3月期から5ヵ年の中期経営計画を出しています。
| 指標 | 2026年3月期 実績 | 2031年3月期 目標 |
|---|---|---|
| 売上高 | 986億円 | 1,200億円 |
| 営業利益 | 58億円 | 85億円 |
| 営業利益率 | 5.9% | 7.0% |
| ROE | 5.7% | 7.0% |
| 自己資本比率 | 68.2% | 65%前後を維持 |
| 戦略投資 | 5ヵ年累計172億円 | 5ヵ年累計250億円 |
成長の柱として挙げているのは、カーボンナノチューブ、半導体業界向け、アセチレンの新技術開発、高機能接着剤・塗料(ベトナム工場の増強)、そしてM&A。
また、政策保有株式156億円(純資産対比18.4%)を継続して縮減する方針も明記されています。売った資金を成長投資に回す、という組み立てです。
気をつけている点
いいところばかり書いたので、自分が引っかかっている点も正直に書きます。
1|業績は伸びていない
2026年3月期は減収・営業減益。2027年3月期の会社予想も、売上+2.3%・営業利益+0.4%・純利益は▲1.3%と、ほぼ横ばいです。配当が倍増したのは方針変更であって、稼ぐ力が伸びたからではありません。
2|配当性向48%まで来ている
配当性向は目安の50%にほぼ到達しました。つまりこれ以上の増配は、利益が伸びない限り難しいということです。「増配が続く銘柄」ではなく「高い水準の配当を維持する銘柄」として見ています。
3|ROE 5.7%は低い
会社自身も課題として挙げていて、PBRは0.72倍(会社資料ベース)と1倍割れが続いています。中期計画でROE7.0%、長期ビジョンで10.0%を掲げていますが、達成できなければPBR1倍割れのままかもしれません。
4|株価は買値を下回っている
年初来高値1,202円(6/19)に対し、安値は1,044円(6/2)。私の買値1,100円は、この安値と高値のあいだです。
さらに長い目で見ると、3年前の株価は750円台でした。そこから1,100円前後まで、およそ1.4倍になっています。つまり私が買った1,100円は、この3年で一番高いあたりの水準です。安く拾えたわけではありません。いま含み損なのは、単純に高めで買ったからです。
今後の方針:100株を長期保有
売りません。
▲3,300円という含み損は、正直あまり気にしていません。この銘柄に期待しているのは値上がりではなく、配当だからです。
- 買値ベースで利回り3.64%
- NISA成長投資枠なので税金がかからない
- 配当性向50%目安・DOE2.5%下限という下値の固い方針がある
年4,000円という金額は決して大きくありません。でも、こういう地味な銘柄をいくつも積み上げていくと、全体の配当が厚くなっていく。そういう役割の1銘柄です。
株価が下がれば買い増しも考えますが、いまは100株のまま様子を見ます。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業 | 産業ガス(売上の約8割)+接着剤・塗料 |
| 買った理由 | 目立たないが、なくならない事業だと考えたから |
| 保有 | 100株・取得単価1,100円・NISA成長投資枠 |
| 現在 | 1,067円(8/3終値)・▲3,300円 |
| 配当 | 40円(利回り3.75%)・2026年3月期に20円から倍増 |
| 還元方針 | 配当性向50%目安・DOE2.5%下限 |
| 注意点 | 業績は横ばい/配当性向48%で増配余地は小さい/ROE5.7% |
| 方針 | 長期保有 |
高圧ガス工業は、「地味だが、なくならない事業」に「配当性向50%を目安にする」と決めた会社でした。
大きく増える銘柄ではないと思います。それでも、流行に左右されない事業から、決めた水準の配当が届く。ポートフォリオにこういう銘柄が何本かあると、相場が荒れた月でも落ち着いていられます。含み損のまま、淡々と持ち続けます。
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データ出典・基準日
・株価(1,067円)・予想PER・実績PBR・予想配当利回り・年初来高値/安値:Yahoo!ファイナンス(2026年8月3日終値時点)
・2026年3月期の業績・セグメント別実績・1株配当・配当性向・2027年3月期予想:高圧ガス工業「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年5月15日)
・株主還元方針(配当性向50%目安・DOE2.5%下限)・配当推移・中期経営計画の数値目標・政策保有株式・ROE/PBR推移:同社「2026年3月期 決算説明会資料」
・保有株数・取得単価・取得総額:楽天証券の保有残高データ
・株主優待:Yahoo!ファイナンス(優待情報なし)
※株価・配当利回りは日々変動します。実際の投資判断時には最新の数値をご確認ください。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。
ちゃぴっと


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