40代会社員のちゃぴっとです。
先日、自分の配当入金を見ていて気づいたことがあります。6月は20万円を超える配当が入ったのに、7月はゼロ。同じ高配当株投資をしていても、配当が入る月には大きな偏りがある のです。
「毎月コンスタントに配当がほしい」と思っても、日本株ではそう簡単にいきません。今日は、なぜ配当が入る月は偏るのか、そして 決算月を分散して「配当ゼロの月」を減らす考え方 を、自分の実例とともに整理します。
私の基本は「長期保有で高配当株を持つ」こと。そのうえで、配当が入る月の仕組みを知っておくと、精神的にラク になります。
なぜ配当が入る月は偏るのか?
答えはシンプルで、日本の上場企業は「3月決算」に集中している からです。
上場企業の決算月の内訳は、だいたいこうなっています。
| 決算月 | 上場企業に占める割合 |
|---|---|
| 3月決算 | 約68%(約7割) |
| 12月決算 | 約13% |
| 2月決算 | 約5% |
| その他 | 残り |
7割が3月決算ということは、多くの企業の配当スケジュールが同じになるということ。3月決算企業の配当が実際に入るのは、
- 期末配当(3月末が権利確定)→ 6〜7月
- 中間配当(9月末が権利確定)→ 11〜12月
つまり、3月決算株を中心に持つと、配当は「6〜7月」と「11〜12月」に集中し、それ以外の月はスカスカ になります。私の7月がゼロだったのも、6月までに期末配当が出そろい、7月に権利確定する銘柄をほとんど持っていなかった からでした。
📌 配当が実際に入るのは、権利確定日から約2〜3ヶ月後です(詳しくは配当金のもらい方へ)。
決算月がずれると、配当が入る月もずれる
ここがポイントです。決算月が違う銘柄は、配当が入る月も違います。代表的なパターンを整理すると、こうなります。
| 決算月 | 配当が入るおおよその月 | 代表的な銘柄の例 |
|---|---|---|
| 3月決算(最多) | 6〜7月 / 11〜12月 | 三菱商事・KDDI・全国保証 など多数 |
| 12月決算 | 3月 / 9月 | JT・INPEX・ヒューリック |
| 2月決算 | 5月 / 11月 | イオン など小売系 |
| 1月決算 | 4月 / 10月ごろ | 積水ハウス |
たとえば 12月決算のJTやINPEX は、3月決算勢とはズレて 3月・9月 に配当が入ります。2月決算のイオン なら5月・11月。1月決算の積水ハウス なら、私の口座でも4月に配当が入っていました。
こうした 決算月の違う銘柄を組み合わせる と、配当が入る月が広がり、「配当ゼロの月」を減らせる わけです。突き詰めれば「毎月どこかから配当が入る」ポートフォリオも理論上は作れます。
決算月分散なら「J-REIT」も便利
配当ゼロの月を埋めたいなら、J-REIT(上場不動産投資信託) も有力な選択肢です。
J-REITが決算月分散と相性が良いのには、明確な理由があります。
- 決算月が銘柄ごとにバラバラ:株式は3月決算に集中しますが、J-REITは3月・9月以外の決算月を持つ銘柄が多く、各社に分散しています。
- 多くが年2回決算で、分配金は決算月の約3ヶ月後に支払われます。
- そのため、決算月の異なるJ-REITを複数(目安6銘柄以上)組み合わせると、毎月どこかから分配金が入る 形を作れます。
- 分配金利回りは株式の高配当株と同等〜やや高め(3〜5%程度)の銘柄が多いのも魅力です。
手軽なのは「J-REIT ETF」
個別REITを6銘柄そろえるのが大変なら、J-REIT全体に分散したETFが手軽です。私も NEXT FUNDS 東証REIT指数(1343) を保有しています(保有記事はこちら)。
1343は 年4回決算(2月・5月・8月・11月) で分配金が出て、分配金利回りは約4.5%(2026年7月末時点)。株式の配当が薄い月(2月・5月・8月)を、REIT ETFの分配金が埋めてくれる イメージです。
⚠️ ただしJ-REITは 金利上昇に弱い 面があります(借入で不動産を持つため)。ヒューリックの記事でも触れた「金利」の論点は、不動産系に共通するリスクです。分配金の高さだけでなく、値動きもあることは理解して持ちましょう。
私の実例:6月に集中、7月はゼロ
実際の私の配当は、圧倒的に6月に集中していました。6月だけで20万円を超える配当が入り、内訳を見ると 3月決算企業の期末配当がずらりと並ぶ。一方で、7月に権利確定・入金される銘柄はほぼ持っていなかったため、7月はゼロでした。
これは「失敗」ではありません。私は決算月ではなく「銘柄の質」で選んできた結果、たまたま3月決算に偏った だけです。ただ、こうして仕組みを知っておくと、「7月に配当が入らない=異常」ではなく「そういうもの」と落ち着いて受け止められます。
注意:「毎月配当」を目的にしすぎない
決算月の分散は便利な考え方ですが、1つ注意点があります。
「配当が入る月をそろえること」を目的にして、銘柄の質を落とすと本末転倒 です。たとえば「5月に配当がほしいから」という理由だけで、業績や連続増配の弱い銘柄を選んでしまっては、高配当株投資の本筋から外れます。
あくまで 「5指標で見て良い銘柄を選ぶ」のが先(高配当株の選び方はこちら)。そのうえで、同じくらい良い銘柄が複数あるなら、決算月が違う方を選ぶ ——この順番が大事です。分散は「おまけ」であって「目的」ではありません。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 配当月が偏る理由 | 上場企業の約7割が3月決算だから |
| 3月決算の入金月 | 6〜7月 / 11〜12月に集中 |
| 分散のしかた | 12月決算(3・9月)・2月決算(5・11月)など決算月の違う銘柄を組み合わせる |
| J-REITも便利 | 決算月が銘柄ごとに分散。ETF(例:1343は2・5・8・11月)で薄い月を補える |
| 私の実例 | 6月に20万円超が集中、7月はゼロ |
| 注意点 | 「毎月配当」を目的化せず、質で選ぶのが先 |
高配当株を続けていると、「今月は配当が入らない」という月が必ず出てきます。でもそれは、決算月が偏っているだけ。仕組みを知り、良い銘柄の中で決算月を少しずつ散らしていけば、配当が入る月は自然と広がっていきます。
配当ゼロの月に一喜一憂せず、年間トータルで着実に受け取る——それが高配当株投資の本筋だと思います。次回も、高配当株の「銘柄」も「仕組み」も、冷静に整理していきます。
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※各企業の決算月・配当の支払時期は変更される場合があります。銘柄名は決算月の例として挙げたもので、売買を推奨するものではありません。最新の情報は各社IRでご確認ください。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。
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