※本記事にはプロモーションを含みます。
こんにちは、ちゃぴっとです。
前回は株の注文方法として指値注文と成行注文の違いについて書きました(指値注文と成行注文の違い)。注文が成立したあと、実は株とお金がすぐに受け渡されるわけではありません。今回は「約定日」と「受渡日」という、売買が成立した日と実際に決済される日の違いを整理してみます。
対象は東京証券取引所に上場している国内株式を、現物取引・普通取引で売買する場合です。信用取引や米国株、投資信託、証券会社独自の単元未満株サービスなどは仕組みが異なるため、この記事の内容をそのまま当てはめることはできません。
約定日とは何か
株の注文は、出しただけでは売買が成立したことになりません。買い注文と売り注文の価格などの条件が合致して初めて、売買契約が成立します。この成立のことを「約定」と呼び、約定が成立した日を「約定日」と言います(出典:JPX「売買成立の方法」)。
つまり約定日は「注文を出した日」ではなく「注文が成立した日」です。指値注文を出しても、希望する価格で取引相手が見つからなければ、その日のうちに約定しないこともあります。
受渡日とは何か
約定が成立したあと、実際に株式とその代金を受け渡す手続きが行われます。この受け渡しが完了する日を「受渡日」と呼びます。JPXの用語集では、受渡決済は原資産の受渡しとその対価の受払いによって行う決済だと説明されています(出典:JPX「受渡決済」)。
ここでいう受渡日は、証券会社の口座の中で株式と代金のやり取りが完了する日のことです。銀行口座へ出金が完了する日とは別の話なので、資金を他の用途に使う予定がある場合は、出金可能になるタイミングや申込みの締切時間を利用している証券会社のサイトで個別に確認しておくと安心です。
約定日から受渡日までは何日かかるか
国内株式の普通取引では、約定日を含めて休業日を除いた3日目が受渡日になります。約定日を1日目として数えるので、実質的には約定日の2営業日後ということになります(出典:JPX「売買の種類」)。「3日後」ではなく「2営業日後」と覚えておくと間違えにくいです。
カレンダーで考えるとどうなるか
曜日ごとに当てはめると、次のような計算になります。土日と記載した祝日以外は休業日がないものとして計算した例で、実際の日付ではありません。
| 約定日(曜日) | 1営業日後 | 2営業日後=受渡日 |
|---|---|---|
| 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 |
| 金曜日 | 月曜日 | 火曜日 |
| 金曜日(翌月曜が祝日の場合) | 火曜日 | 水曜日 |
金曜日に約定すると、土日はカウントしないため、受渡日は翌週の火曜日になります。さらに月曜日が祝日だと、受渡日はその翌日の水曜日まで後ろにずれます。
架空の例で流れを確認する
数字で見るとイメージしやすくなるので、架空のA社株を使って整理します。以下はすべて説明のための仮定で、実在の銘柄や実際の売買記録ではありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 約定日 | 月曜日 |
| 銘柄 | 架空のA社株 |
| 数量 | 100株 |
| 単価 | 1,000円 |
| 売買代金 | 100,000円(税・手数料は考慮せず) |
| 受渡日 | 水曜日(2営業日後) |
月曜日に100株を1株1,000円で買う注文が全部約定すると、売買代金は100,000円です。この代金と株式の受け渡しが完了するのが水曜日、というだけのことです。水曜日になって株価が変わっていたとしても、月曜日に約定した1株1,000円という条件が、受渡日の株価に差し替わることはありません。保有している株の評価額は日々の株価で変わりますが、それは約定時の売買代金とは別の話です。
なお、この例は受渡日である水曜日までに資金を用意すればよいという意味ではありません。注文を出す際にいくらの資金が必要かは証券会社ごとに条件が異なるため、利用している証券会社の案内を確認してください。
注文を確認するときに見ておきたいポイント
自分の注文がどう処理されているか気になったときは、証券会社の注文履歴や約定履歴の画面で、次の項目を確認すると状況が整理しやすくなります。
- 注文がまだ成立していない(未約定)か、すでに成立した(約定済み)か
- 約定日・数量・単価
- 受渡日と、その間に休業日が入っていないか
- 出金する予定がある場合は、出金可能額になるタイミングと申込みの締切
細かい画面の操作方法は証券会社ごとに異なるため、この記事では触れません。
約定日と受渡日の違いを押さえておくと、売買のスケジュール感がつかみやすくなります。高配当株投資で使う証券会社を比較したい方は、高配当株に強い証券会社の比較記事も参考にしてみてください。
本記事は国内株式の普通取引における約定日と受渡日の基本的な考え方を整理したものであり、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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