40代会社員のちゃぴっとです。
高配当株分析シリーズ、1銘柄ディープ分析の第6弾は プラネット(2391) です。名前を聞いてもピンと来ないかもしれませんが、日用品・化粧品業界の「受発注インフラ(EDI)」を握る、縁の下の力持ち 的な企業です。連続増配年数ランキングにも入っていた、利回り3.7%の高配当株です。
これまで分析した5銘柄(卸・小売・リース・メーカー)とはまた違うタイプ。5指標で見ていきます。
私の基本スタンスは変わらず 「長期保有を前提に高配当株を見る」 こと。今回も数字の中身まで確認します。
プラネット(2391)ってどんな会社?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社プラネット(2391) |
| 事業 | 日用品・化粧品業界の企業間EDI(受発注データ基盤) |
| 市場 | 東証スタンダード |
| 株価 | 1,190円(2026年6月23日終値) |
| 時価総額 | 約79億円 |
プラネットは、メーカーと卸売をつなぐ「企業間の受発注・出荷データのやりとり(EDI)」を運営する会社 です。ライオンなどの大手メーカーが出資して設立された、業界の共通インフラ のような存在。日用品・化粧品・ペット用品・介護用品といった分野で、多くの企業が当たり前に使う基盤 を握っています。
一度使われると乗り換えコストが高い「インフラ型ビジネス」なので、景気に左右されにくく、利益率も高い のが特徴。これが21年連続増配の土台です。
5指標で分析する
① 配当利回り:約3.7%(◎)
2026年7月期の予想配当44円、株価1,190円(6/23終値)で計算すると、
44 ÷ 1,190 × 100 = 約3.70%東証プライム平均(約2.35%)を大きく上回り、シリーズの定義「3%以上」も余裕でクリア。利回りの水準は5〜6銘柄の中でも高めのグループ です。
② 配当性向:約70%(△)だが「累進配当」へ
配当性向は 約70%(2026年7月期予想・1株配当44円/予想EPS約62円)。目安の「50%以下」は超えており、数字だけ見ると高めです。
ただし、これは プラネットが意図的に高い還元を続けているから。同社はもともと「配当性向50%以上を維持」を掲げており、さらに 今後は「累進配当(減配せず維持か増配)+DOE(純資産配当率)4.5%目安」へ方針を変更 しました。安定したインフラ収益を背景に、利益のブレに関係なく手厚い配当を続ける スタイルです。配当性向の高さは「余力のなさ」というより「還元姿勢の強さ」と読めます。
③ 連続増配年数:21期(→22期計画)(◎)
プラネットは 21期連続増配を達成。2026年7月期も44円(前期比+0.5円)を予想しており、22期連続増配を計画 しています。
| 期 | 1株配当 | 連続増配 |
|---|---|---|
| 2024年7月期 | 43円 | 20期 |
| 2025年7月期 | 43.5円 | 21期 |
| 2026年7月期(予想) | 44円 | 22期計画 |
2004年7月期の6.25円から、22年で 約7倍 に増やしてきた実績。記念配当などに頼らず、毎年コツコツ増やしてきた 安定感があります。
④ 業績の安定性:小粒だが堅実(◎)
2026年7月期(会社予想)は、
- 売上高 32億円
- 営業利益 5.75億円(営業利益率18%と高い)
- 経常利益 6.0億円・増収増益の見通し
規模は小さいものの、EDIインフラという安定収益で、利益率が高く・業績も底堅い。主力の基幹EDIのデータ量はやや減っても、販売レポートサービスなど新サービスで補い、全体は堅調です。
⑤ PER / PBR:割安ではない(△)
- PER 約19倍(会社予想/予想EPS約62円)→ 目安「15倍以下」を超える(△)
- PBR 1.47倍(実績)→ 1倍を上回る(△)
ここが弱点。PERは約19倍と、これまで分析した銘柄の中で最も割高(SPK約9倍・リコーリース約15倍などと比べても高い)。インフラ型で安定しているぶん、市場からも一定の評価を受けて株価が高めについています。「安いから買う」タイプの銘柄ではありません。
6銘柄比較:プラネットは「高配当・安定だが割高・極小型」
ディープ分析も6銘柄目。並べると、プラネットの個性がはっきりします。
| 指標 | 高速 | サンドラッグ | リコーリース | SPK | リンナイ | プラネット |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 配当利回り | 約4.1% | 約3.4% | 約4.1% | 約3.3% | 約3.0% | 約3.7% |
| 配当性向 | 約30% | 約49% | 44.5% | 27.4% | 約38% | 約70% |
| 連続増配 | 22期 | 24期 | 26期 | 28期 | 24期 | 21期 |
| 業績 | 過去最高 | 過去最高 | 減益 | 増収増益 | 増収増益 | 増収増益 |
| PER | 約15.8倍 | 約14.5倍 | 約14.9倍 | 約9.2倍 | 約13.4倍 | 約19倍 |
| PBR | 1.36倍 | 1.57倍 | 0.79倍 | 0.88倍 | 1.10倍 | 1.47倍 |
プラネットは 利回り(3.7%)と還元姿勢(累進配当)は魅力的 ですが、PERは6銘柄で一番割高。そして時価総額79億円と 飛び抜けて小型 です。「安定したインフラ × 手厚い配当」を評価できるかが分かれ目になります。
注意点:割高であることと、超小型株であること
プラネットの注意点は2つです。
① 割安ではない(PER約19倍)
インフラ型で安定しているぶん、株価は割高水準。利回りは高くても、「割安だから買う」という理由は当てはまりません。株価が下がる局面では、割安銘柄より値持ちが弱いこともあります。
② 時価総額79億円の「超小型株」
これまでで一番小さく、売買が少なく株価が動きやすい(流動性リスク)。大きな資金は動かしにくく、値動きも荒くなりがちです。小型株のリスクを理解できる人向けの銘柄です。
⚠️ 高配当トラップではなく、還元姿勢の強い安定企業ですが、「割高 × 超小型」という性質は必ず頭に入れておきたいポイントです。
総合評価
| 指標 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ① 配当利回り | ◎ | 約3.7%。高めのグループ |
| ② 配当性向 | △ | 約70%と高いが、累進配当・DOE方針による意図的な高還元 |
| ③ 連続増配 | ◎ | 21期達成・22期計画。記念配当に頼らない |
| ④ 業績 | ◎ | 小粒だがEDIインフラで安定・高利益率 |
| ⑤ PER/PBR | △ | PER約19倍で6銘柄中もっとも割高 |
評価が分かれる銘柄です。「利回り3.7% × 21期連続増配 × 累進配当 × 業界インフラの安定性」 という還元・安定面はかなり魅力的。一方で 「割高(PER19倍)× 超小型株」 という弱点があり、SPKやリンナイのような「割安×優良」とは性格が違います。
「安さ」ではなく 「手厚い配当と安定したインフラ収益」 に価値を感じる人向けの銘柄だと思います。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業 | 日用品・化粧品業界のEDI(受発注インフラ) |
| 配当利回り | 約3.7%(2026年7月期予想44円ベース) |
| 配当性向 | 約70%(累進配当・DOE4.5%目安へ方針変更) |
| 連続増配 | 21期達成・22期計画(記念配当なし) |
| 業績 | 売上32億・営業利益5.75億で増収増益・高利益率 |
| 割安度 | PER約19倍・PBR1.47倍(6銘柄でもっとも割高) |
| 注意点 | 割安ではない・超小型株(時価総額約79億円) |
プラネット(2391)は、「業界インフラの安定収益を背景に、累進配当で手厚く還元する高配当株」。利回り3.7%・21期連続増配と還元姿勢は光りますが、割高(PER19倍)で超小型 という、はっきりした注意点もあります。
利回りや還元方針だけでなく、「割安か」「自分が許容できる規模・流動性か」まで含めて判断する ——5指標で分解すると、その大切さが見えてきます。次回も、高配当株を1銘柄ずつ冷静に分析していきます。
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データ出典・基準日
・株価・PER・PBR・予想配当利回り:Yahoo!ファイナンス(2026年6月23日終値時点)
・配当・連続増配年数・配当方針:プラネット IR(決算説明・適時開示)/ダイヤモンドZAi
・業績(2026年7月期予想):会社予想ベース
※株価・配当利回りは日々変動します。実際の投資判断時には最新の数値をご確認ください。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。
ちゃぴっと



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