40代会社員のちゃぴっとです。高配当株×インデックス投資で「ゆるFIRE」を目指しています。
新NISAのつみたて投資枠で、私が積み立てているのがこの2つです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)
私は両方を積み立てていますが、新NISAではオルカン多め。月10万円の積立枠で、オルカン83,333円、楽天VTI 16,667円をドル・コスト平均法で毎月積み立て中(両方積み立てている理由は別記事「オルカンと楽天VTIを両方積み立てている理由」)。
ただし、特定口座では新NISA開始前から楽天VTIをメインに積み立ててきた経緯があるので、ポートフォリオ全体で見ると楽天VTIの保有額のほうが大きい状態。米国推しから全世界推しへ、重心を移している途中というのが、今の正確な姿です。
この記事では、両ファンドを信託報酬・純資産総額・構成銘柄・リターン・為替リスクの5つの軸で徹底比較し、私が全世界推しを選んだ理由をデータと合わせて整理します。
結論を先に書くと、
「これから先、どこの国が伸びるか分からないから、まるごと持っておきたい」
これが私のオルカン多めの理由です。
まず比較表で全体像
| 項目 | オルカン | 楽天VTI |
|---|---|---|
| 正式名称 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
| 連動指数 | MSCI ACWI(全世界株式) | CRSP USトータル・マーケット・インデックス(米国株) |
| 構成銘柄数 | 約2,700〜3,000銘柄 | 約4,000銘柄 |
| 投資対象 | 全世界・先進国+新興国(米国比率 約60%) | 米国 100% |
| 信託報酬(税込) | 年率 0.05775% | 年率 0.162% |
| 純資産総額 | 約11.2兆円 | 約2.4兆円 |
| 1年リターン | 25.79% | 22.99% |
| 3年リターン(年率) | 23.51% | 24.16% |
| 5年リターン(年率) | 17.53% | 18.24% |
| 分配金 | なし(自動再投資) | なし(自動再投資) |
| 新NISAつみたて投資枠 | 対象 | 対象 |
※リターンは2026年5月7日時点(月次データ)/純資産・信託報酬は2026年5月7日時点
1. 信託報酬:オルカンが約3分の1
長期保有のインデックス投資でいちばん効いてくるのが信託報酬。
- オルカン:年率 0.05775%(業界最安水準)
- 楽天VTI:年率 0.162%
オルカンは楽天VTIの約3分の1のコスト。100万円を10年運用したときの差は約1万円、30年で約3万円の差になります。
この差は、オルカンが何度も信託報酬を引き下げてきた歴史の結果です。直近では2023年9月に0.1133% → 0.05775% へ大幅引き下げが実施されました。「業界最安を取りに行く」というファンド運営の姿勢がコストにそのまま現れています。
2. 純資産総額:オルカンが約4.6倍
| ファンド | 純資産総額 |
|---|---|
| オルカン | 11兆2,011億円 |
| 楽天VTI | 2兆4,244億円 |
オルカンの純資産は楽天VTIの約4.6倍。日本国内の公募投信としても純資産トップクラスです。
純資産が大きいことには2つの意味があります。
- 繰上償還リスクが低い:規模が大きいほど運用が継続しやすい
- コスト効率が良い:規模が大きいほど運用コストを薄められる(信託報酬の低さにもつながる)
新NISAが始まった2024年1月以降、オルカンへの資金流入は爆発的に増えていて、そのまま規模の差が広がっています。
3. 構成銘柄:米国100% vs 全世界(米国60%)
ここが両ファンドのいちばん大きな違いです。
楽天VTI(米国 100%)
- 米国株 約4,000銘柄に分散
- アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アルファベット、アマゾンなど、米国の主要企業をほぼ全部カバー
- 「米国経済が成長し続けるなら勝てる」に賭ける形
オルカン(全世界 約2,700〜3,000銘柄)
- 米国 約60%+日本 約5%+他の先進国 約25%+新興国 約10%(時期で変動)
- 米国比率が高いので、実質「米国メインで全世界もカバー」
- 米国がコケても、他の国が補える可能性がある
4. 5年のリターン推移チャート
参考までに、両ファンドの参照ETF(米国上場のMSCI ACWI ETF(オルカン参照)とVanguard VTI(楽天VTIの実質投資先))でUSD建ての5年リターン推移を出してみました。

| ファンド | 5年でのUSD建てリターン |
|---|---|
| オルカン相当(ACWI ETF) | +66% |
| 楽天VTI相当(VTI) | +75% |
過去5年は楽天VTI(米国)が約9ポイント上回る結果でした。米国が世界の他の市場をアウトパフォームし続けた5年間だったということです。
ただし、「過去5年で勝った=今後も勝つ」とは限らない。これがインデックス投資の大原則です。
5. 為替リスク:両方ともリスクあり
ここは見落とされがちなポイントです。両ファンドとも円建てで買える投資信託ですが、中身の為替リスクは楽天VTIが「米ドル一択」、オルカンは「複数通貨に分散」という違いがあります。
楽天VTIの為替リスク
- 楽天VTIは円建てで買えますが、実質はバンガードのVTI(米ドル建て)に投資しています
- なので円安になれば円建て評価額は上がり、円高になれば下がる
- 為替リスクを米ドル一択で抱え込む形
オルカンの為替リスク
- オルカンも円建てで買えますが、約60%は米ドル、20-25%はユーロ・ポンド・スイスフラン、10%は新興国通貨にざっくり分散
- 為替リスクを複数通貨に分散する形
- ドル円が動いても、他の通貨が補ってくれる可能性がある
どちらも為替の影響を受ける
「インデックスファンドだから為替は関係ない」というのは誤解で、両ファンドとも円高は逆風。違いはオルカンは複数通貨で薄まる、楽天VTIは米ドル一直線だけです。
6. 私が「全世界推し」を選んだ理由
ここまでの比較を踏まえて、私がオルカン多めにしている理由は3つ。
① コストが圧倒的に安い
信託報酬0.05775% vs 0.162%。長期で複利の差になるので、まずコストが安い方を主軸にしておきたい。
② 「これから先どこが伸びるか分からない」への保険
過去30年は米国の独走でしたが、1980年代後半は日本が世界の時価総額トップに躍り出た時期がありました。数十年単位で見ると、勝ち組は入れ替わるのが歴史の事実です。
老後にゆるFIREしている自分がどこの国の株を持っていたら良かったかを予想するより、まるごと持っておくほうが自分にはしっくり来ます。
③ 為替リスクも分散できる
米ドル一択より、複数通貨分散のほうが円高局面で評価額の下落が抑えられる。ここも長期保有では意外と効いてきます。
米国推しから全世界推しへシフト中
正直に書くと、特定口座では楽天VTIをメインに積み立ててきた時期が長く、いまも保有額では楽天VTIのほうが大きい状態です。
数年前までは「米国経済は強い、米国一択でいい」と思っていました。実際、過去5年は楽天VTI(VTI)が+75%でACWIを上回ったので、その時期に米国寄りで積み立ててきたのは結果的には正解でした。
ただ、新NISAスタートを機に「これから先どこが伸びるか分からない」と考え方が変わり、新規の積立はオルカン中心にシフトしています。過去の自分(米国推し)と、いまの自分(全世界推し)が両方ポートフォリオに残っているのが、今の正直な姿です。
旧つみたてNISA枠で2022年から積み立ててきたオルカンも、毎月33,333円をドル・コスト平均法で機械的に積み立ててきました。ドル・コスト平均法は「相場が高いときは少なく、安いときは多く買える」ので、購入タイミングを自分で考える必要がない。これがインデックス投信×DCAの王道だと思います。
積立を続けてきた結果としての具体的な含み益は、明日(5/9 土)の記事「2026年5月の含み益公開」で全公開予定なので、よかったらそちらもチェックしてください。
まとめ:迷ったらオルカン、米国に賭けたいなら楽天VTI
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| とにかくコスト最安 | オルカン |
| 全世界に分散したい | オルカン |
| 為替リスクを分散したい | オルカン |
| 米国に集中して賭けたい | 楽天VTI |
| 米国経済の独走を信じる | 楽天VTI |
「とくに強いこだわりがないなら、オルカン1本でOK」というのが私の今の結論です。コスト・分散・規模の3つでオルカンが優位なので、選び方の基準を持っていない人にとっては自然な選択だと思います。
注意点
- 過去のリターンは未来を保証しません
- インデックスファンドは下げ局面では当然下げます。長期保有が前提です
- 投信は自分のリスク許容度で選ぶべきもの。本記事は私の判断と見解であり、投資の推奨ではありません
次回予告:明日、含み益をすべて公開します
明日(5/9 土)の記事では、個別株 + インデックス投信の含み益をすべて合算した、いまの私のポートフォリオの現在地を公開します。
オルカン・楽天VTIだけでなく、特定口座の個別株24銘柄・NISA成長枠の11銘柄まで、「いま持っている全部」の含み益をまとめて見せる予定です。
数字インパクト系の振り返り記事になるので、よかったら明日もこのブログをのぞきに来てください。
参考
ちゃぴっと



コメント